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Category :
オステオパシー

膝の痛み

痛みには様々な要因がありますが、画像所見での診断で組織損傷があるからといって症状があるとは限りません。

Englundの報告によると、変形性膝関節症患者において膝痛やこわばりがある患者の63%に半月板損傷があったが、一方で症状がない患者の60%にも半月板損傷があったとされています。

このように症状がないにも関わらずMRIなどの画像所見上では組織損傷が見つかることは他の関節でもあります。また逆に画像所見上では問題がないのに強い症状を訴える場合もあります。

痛みに関しては、画像所見だけでなく患者の心身の状態と統合して考える必要があり、心理社会的な因子が症状の増悪に関連するとの見解が出てきています。

国際疼痛学会の痛みの定義によると、痛みとは「実際の組織損傷もしくは組織損傷が起こりうる状態に付随する、あるいはそれに似た感覚かつ情動の不快な体験」と定義しています。また生物的、心理学的、社会的要因による影響を受け、痛みと侵害受容器は異なる現象であり、痛みの経験を感覚ニューロンの活動だけに還元することはできないと示しており、組織の損傷だけでなく組織の損傷がなくても生じ、痛みとは単純な感覚情報だけでなく、情動的な認知や反応を含んだ不快なものと示しています。

痛みに関しては様々な要因が挙げられますが、オステオパシーでは痛みを始め体の不調はその部位に原因があるとは考えていません。体の筋膜をはじめとした膜組織の連鎖が痛みを引き起こす要因の一つと考えます。そのため症状が出ている箇所ではなく、それ以外の組織に対しアプローチします。関節、骨膜、血管や神経を包んでいる膜組織、内臓を固定している膜組織などが要因で症状が出ていることが多々あります。

「どこに行っても治らなかったのにオステオパシーを受ければ治った」のは、リハビリや整体では症状のある部位しか施術対象としていないためであり、全身の関連性と痛みの関係を考慮していないためと考えられます。

取れない痛みや症状でお困りの方は、神戸三宮元町、オステオパシー専門施術、「カラダの調整所」までお越しください。ご予約はこちらから。