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股関節の可動域制限の原因
股関節の可動域制限(ROM:range of motion)は日常生活活動の制限に繋がります。股関節のによって阻害される主な動作は立ち座り動作、靴の着脱、靴下の着脱、床のものを拾うなどの動作に痛みを伴います。また股関節の痛みによって可動域が制限されるもあります。
股関節の可動域制限はスポーツ動作での動きの制限と疼痛(痛み)を引き起こし、股関節の可動域制限を回避、または痛みを回避するために別の関節障害を引き起こすことにも繋がります。
股関節の可動域制限の原因は多岐に渡りますが、代表的なものを挙げると、筋による制限、関節包・靱帯による制限、変形性股関節症、FAI、股関節唇損傷などが挙げられます。
筋による制限は、筋肉の短縮(短くなる)だけではなく、筋スパズムによる筋の過緊張、筋膜の滑走が低下することで結合組織の動きが低下し筋の伸長性が低下し可動域制限につながります。
関節包・靱帯による制限は、腸骨大腿靱帯、恥骨大腿靱帯、坐骨大腿靱帯の拘縮によるものが多い。
変形性股関節症は関節軟骨の変性・摩耗、骨の変形・破壊、反応性の骨増殖による非炎症性の股関節の変形疾患です。主訴の多くは股関節痛であり、動き始めの股関節痛や運動後のだるさの訴えから始まり、歩行、階段昇降時、そして安静時痛や夜間時痛も出現してきます。
関節唇損傷は繊維軟骨である関節唇の損傷により引き起こされます。好発部位は前方から上方で関節唇の損傷により関節の安定性が失われ変形性股関節症へ移行する一因と考えられます。
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