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オステオパシー

ポリヴェーガル理論

前回の続き

解剖学の世界では以前から背側迷走神経と腹側迷走神経の存在が明らかにされていました。ポージェス博士はこれら二つの迷走神経を自らの専門である精神生理学の分野に当てはめました。精神生理学とは精神活動が体の働き(生理)にどのように結びついているかを研究する学問です。

背側迷走神経は進化の古い段階から存在し、腸などに多く分布しており消化吸収に関わっています。背側迷走神経の最も大きな機能は「不動化」「凍りつき」です。背側迷走神経が優位になると、感情を感じにくくなったり、注意力が低下したり、気力が失われたりします。この状態は現在ストレスを抱えている方に多く見られる状態ではないでしょうか。

我々はストレスを受けると交感神経を働かせますが、交感神経が優位な状態が長く続くと心身ともに疲労してしまいます。この時に背側迷走神経が交感神経の過剰な働きにブレーキをかける事になります。その結果、「不動化」「凍りつき」の状態から抜け出せなくなります。

一方、腹側迷走神経の役割は「社会との繋がりを促す神経」「安全であるという感覚」を作ります。これは仲間とのコミュニケーションを活性化する過程で発達したものであり、基本的には哺乳類のみが持っているものとされています。

例えば仲のいい友人や家族と一緒にいる時は緊張せず落ち着いていられますが、これは腹側迷走神経が優位になり、心身ともにリラックスできるからです。大事なのは物理的に安全安心が確保されているかではなく、自分自身が「安全安心」であると感じているかです。

                                               続く

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